キッズモデル事務所が教える!赤ちゃんの可愛い写真の撮り方
はじめに 最高の赤ちゃん写真を撮れるようになるために
この記事では「赤ちゃんの写真を可愛く撮りたい」という親御さんのために、プロのキッズモデル事務所が使っているテクニックの中からカメラ初心者でも簡単に使えるものを厳選してまとめました。
ここでご紹介する方法を実践しただけで「モデルのように可愛い写真」が撮影できるのできっと驚かれると思います。
写真は一生ずっと残るものです。
愛するお子さんの写真を、素敵な形で残してあげてください。
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1. 【撮影テクニック】最高の1枚を撮るための5つの方法
ここではキッズモデル事務所が実際に使っている「最高の1枚を撮るために必要な5つの撮影テクニック」をお伝えします。
これは可愛く赤ちゃんの写真を撮る基本となるもので、このテクニックをマスターしただけで今までとはまったくレベルの違う出来栄えとなるでしょう。
ご存知のように赤ちゃんはじっとさせておくだけでも一苦労です。
その手の写真撮影でのお困りのトラブルを解決する「使えるテクニック」が揃っているのでぜひ目を通してみてください。
1-1. 赤ちゃんを笑顔にするテクニック
まず赤ちゃんを笑顔にするために覚えておくべきことは「赤ちゃんが喜ぶことを再現すること」です。
親御さんなら「これをやるところころよく笑う」「○○が大好きでそれがあると大喜び」といったことを、普段赤ちゃんと遊ぶ中でお分かりだと思います。
そうした赤ちゃんの喜ぶことを最大限活用して、赤ちゃんが思わず笑顔になった瞬間をファインダーに収めるわけです。
世間一般では「いないいないばあをすれば笑う」「たかいたかいでよろこぶ」といったことも言われます。しかし今まで数多くの赤ちゃんの写真を撮ってきました当キッズモデル事務所の経験だと、それが当てはまらないお子さんもたくさんいらっしゃいます。
赤ちゃんは無理に笑わせようとしても笑わない反面、他愛もないことで大喜びすることがあります。
例えば「親御さんが持ってきた音や光のでるおもちゃ」で笑顔になることもしばしば。
いつもたわむれてる時に一番笑顔になることを思い出してください。
踊ったり、変顔、ものまね、声や音を出したり、何か道具を使う(うちわ、雑誌を使っていないいないばあ)など、はたから見るとくだらないようなことでも赤ちゃんのツボに入るものはどんどん活用しましょう。
コツはピエロになった気分で赤ちゃんと一緒になって自分も楽しむことです。
そうすれば自然と赤ちゃんからも笑顔がこぼれてきます。
1-2. 赤ちゃんをカメラ目線にする撮影テクニック
赤ちゃんをカメラ目線にするうえで大切なことは「自然にカメラに目がいく工夫をすること」です。
「いざ写真を撮ろうとするとそんな時に限って目線を向けてくれない」
どの親御さんもそんな経験が一度はあるでしょう。
赤ちゃんの目線をしっかりとらえることは可愛い写真とる上で必須のテクニックになってきます。
ここでは自然にカメラ目線を誘えるコツをいくつか紹介します。
- 赤ちゃんと同じ目線になる
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自分もしゃがんで姿勢を低くしたり、寝そべるなどして赤ちゃんと同じ目線になりましょう。
そうすれば大好きなママが目の前にいるんだから、顔もそちらを向きます。ここで呼びかけながらカメラを向けたら、カメラ目線の1枚を撮ることができます。
例えば膝立ちでカメラを向けてもなかなかこちらに目を向けてくれません。
カメラが目に入ってないのだから当然です。「こっちは撮ろうとしてるのに」と思っても、赤ちゃんにとっては周りで何かが動いてるとしか思えません。
あえて赤ちゃんの視界に入って「何をしてるんだろう?」と赤ちゃんの注意をひきましょう。 - カメラに興味をもたせる
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カメラにアクセサリーを付ける、スマートフォンなら裏側に目立つシールを貼るなどしても赤ちゃんはカメラの方を向いてくれます。
他にも今の携帯電話だと音楽や効果音を出す機能が付いています。
音楽をかき鳴らしたり面白い音声を出すことで赤ちゃんも「何?」とまじまじと見つめてきます。
赤ちゃんのお気に入りのアクセサリーとか、大好きなアニメのキャラクターの声とかテーマソングなどでも効果があります。このように「自然に目がいくようにする」という工夫を念頭におけば、カメラ目線にするアイデアはいくらでも出てくるでしょう。
1-3. シャッターチャンスを逃さない撮影テクニック
シャッターチャンスを逃さないテクニック」を知ってるかどうかで、写真の出来には大きな違いが出ます。
赤ちゃんはあまり相手の指示が分からないし、自分の動きたいように動くので撮影には独特の難しさがあるためです。
「ここ一番」のたった一回だけで完璧な写真を撮るのはプロのカメラマンにだって難しいものです。
ここではシャッターチャンスを逃さないためのコツをいくつか紹介します。
- 明度を上げる
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撮影する際は明るさをしっかり確保しましょう。
特に室内でスマートフォンなどを使う場合、画面を何度もタップして明るさを確保することを忘れないことが大切です。
どうしても赤ちゃん写真は室内撮影が多くなるので「明度の不足」は一番起きやすい失敗になります。
- シャッタースピードを上げ、一度に複数枚撮る
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可能な限り連射モードにして複数枚確保するのがおすすめです。場合によっては良い部分をつなぎ合わせて最高の合成写真にすることも可能になります。
「これぞ最高の場面!」と思って撮った写真が、ぶれていた、画面が暗い、赤ちゃんが動いて体の一部が画面からはみでてしまった、という経験は皆さんにもあるはずです。
他の部分が最高に上手く撮れてるのに、一部がだめなせいで泣く泣く廃棄することになるのは残念ですよね?それを避けるためにも複数枚をすばやく確保することを意識しましょう。
1-4. 赤目写真を防ぐ撮影テクニック
赤目写真とはフラッシュ撮影したときに赤ちゃんの目が赤くなる現象です。
暗い所だと人間の目は光を取り込もうとして瞳孔が開きます。フラッシュによって網膜の中の毛細血管が写ってしまうことで赤目写真になります。特に目の色素が薄めの人がなりやすいようです。
赤目写真を防ぐコツもいくつかあるのでぜひ知っておいてください。
- フラッシュを使わない
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室内の光を明るくしたり、カメラの露出を調節することで明るさを確保できないか検討してみてください。
赤目写真はフラッシュの光が原因となるので、フラッシュを抑えれば防げます。
- 直接フラッシュに目があわないようにする
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過大な光が赤ちゃんの目に入らないように上下左右に視線をずらして撮りましょう。
どうしても明るさの確保が難しく、フラッシュを使用せざるをえない場合には光の反射が直撃しないように工夫するだけで、赤目を抑えられます。
- 赤ちゃんの目を慣れさせる
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事前にわざとライトを目に照らして赤目を防ぐ方法もあります。
一度光に慣れると瞳孔が閉じて赤目になりません。そのためわざとシャッターを押す前に光を照らして瞳孔を反応させるわけです。
これによって本番のフラッシュでも赤目にはなりません。
- カメラの「赤目補正機能」を使う
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お持ちのカメラの説明書などをよく読んで「赤目対策機能」あれば積極的に利用しましょう。
これはわざと本フラッシュ前に予備の発光を行うことで瞳孔を反応させ、赤目を防ぐ機能です。
1-5. 肌(ベビースキン)までキレイに写すテクニック
赤ちゃんの「肌の美しさ」は赤ちゃん写真の魅力で欠かせないものなので、これを表現できるテクニックをぜひとも身に着けましょう。
つややかでみずみずしい肌(ベビースキン)の質感まで写し撮れるようになれば、写真の魅力も数倍増しになります。
ここでは肌の質感までキレイに写すコツをいくつかご紹介します。
- 間接的な自然光を利用する
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撮影にはフラッシュを避け、なるべく柔らかい自然光を利用しましょう。
直射日光のあまりに強烈すぎる日差しは好ましくありません。肌がよく映える写真の撮影に十分な「明るさ」が必要なのはもちろんなのですが、強すぎる光だと逆に濃い影ができてしまいます。
窓際から差し込む光を間接的な照明とする程度で十分です。
当事務所でも外で撮影する場合にはカンカン照りの日よりも「晴れているけど少し雲もある程度の日」を撮影日に選びます。
- 露出を1か2程度プラスする
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カメラの設定は露出を少しプラス(+1~2)に調整しておくのが良いです。
明るい場所だとカメラが光を過剰と判断して、画像の明るさが抑え目になることがあり、そのせいで肌の色が濃くなるケースもあります。
これを避けるために露出を最初から増やすことで対応します。この方法は逆光が強いときにも有効で、背景が十分に明るい方が赤ちゃんも映えます。
- レフ板に類するものを使用する
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逆光で撮影すると画像が暗くなってしまうので、レフ板を使うのも手です。
今ではレフ板はネット通販やホームセンターなどで安く手に入ります。
また本格的にレフ板を用意しなくても、白いカーテン、シーツ、画用紙、衣服等々、色を映えさせるホワイト色を回りに配すことで、反射光が肌を艶やかにしつつ、ハレーションや影を作らないように仕上げられます。 - 陽射しが程よく差し込む時間帯と場所を選ぶ
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陽射しが程よく室内に差し込む時間帯と場所を選びましょう。
もちろん、その日の天候、家屋のつくりや場所にもよりますが、基本は強すぎない光が差し込む場所で朝方から昼にかけての時間帯が好ましいです。
- 赤ちゃんの周囲をすっきりさせる
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物が持つ色の照り返しで肌艶も影響を受けるので、赤ちゃんの周囲はすっきりさせておきましょう。
仮に赤ちゃんの肌合いが美しく仕上がっていても、周りがあまりに乱雑だったり、色合いやイメージで妨害するような物があったりすると、その分赤ちゃんの印象が弱まって写真の出来も悪くなります。
赤ちゃんの肌を映えさせるためにも、肌以外のものにも注意を向けましょう。
2. 【構図・アイデア】可愛い写真を撮るための四つの方法
ここでは赤ちゃんがより可愛く映るための四つの基本となる構図・アイデアをお伝えします。
「構図」というと難しそうですが、要は赤ちゃんをどんな風に撮影するか工夫することです。構図やアイデア次第で写真の魅力も大きく変わります。
「私は素人だし良い構図なんてとても思いつけない」という方も心配いりません。
撮影手法のパターンはある程度確立されていますし、定評ある赤ちゃん写真のアイデアは世の中に沢山転がっています。
当キッズモデル事務所が実際に使っているアイデアも含めて、すぐに使える方法をまとめました。「うちの赤ちゃんにも使えそうだ」というものがあったら、それを参考にするだけでいいのです。
見違えるように素晴らしい構図に変わるのでお試しください。
2-1. 赤ちゃんらしい魅力を写真にする
- 寝顔・寝相を写す
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赤ちゃんの寝顔や寝姿はそれだけで豊かな魅力があるので、シャッターチャンスです。
お父さんやお母さんに抱きかかえられて安心しきって寝入る姿や、無心に寝ている姿はそれだけで誰もが頭をなでたくなるような微笑ましさがあり、構図として強いです。
ポーズもおとなしく固定されているので撮影しやすい瞬間でもあります。
時には大口を開けて寝ていたり、なぜか笑顔になっていたり、妙な変顔をしているお子さんまでいて、普通に撮るだけで味わいのある写真になるので、この貴重な一瞬を活かしましょう。さらに応用編として下記のようなアプローチもあります。
- 兄弟やペットと一緒に寝ている姿を写す
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他に兄弟姉妹やペットもいるなら、一緒に写してみましょう。
兄弟や双子が並んで同じ毛布で寝ていたり、ペットをママと勘違いして抱きついていたりする姿なども面白みがあります。
- コミカルな寝相アートにする
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独特の寝相をしている赤ちゃんを面白いアートに仕上げてみましょう。
寝ている姿は「平面上」になりますが、映像の一コマなどに見立てることで奥行きがあるような印象を作れますし、物語の一シーンのようにもできます。例えば寝ているからだの形に添えるように絵を描いて、あたかも赤ちゃんが何かしようとしているように見せるタイプです。
他にも何かの行事にちなむ服装をさせたり(クリスマスとかひな祭りとか)キャラクターにならせたりもできます。
通販では「寝相アート」用のグッズもあるほどで、ミッキーからマーメイド、天使にまでなれる衣装が用意されています。
さらには相撲のポーズやアニメのキャラクターの決めポーズをとらせるなど、アイデア次第でいくらでも可能性が膨らみます。
※補足 寝顔を上手く捉えるカメラテクニック
寝顔を撮る上で覚えておきたい2つのカメラテクニックがあります。
- 絞り値を小さくする
カメラの絞り値=F値を小さくすることで、赤ちゃんにピントが合って周りがぼんやりとなります。赤ちゃんがより鮮明になって中心の被写体として引き立ち、プロの画像のような印象をもたらします。
特に寝顔はとぼけた感じが魅力! ぼやけた雰囲気の中で赤ちゃんを捉えると、かえってほのぼのとした面白みも増すことがあるので、試してみてください。 - ゆっくりと安定した状態で撮る
積極的に部屋の雰囲気作りにも力を入れて、脚立や台を活用したり、タイマーをセットしたりするなどして落ち着いた環境で撮影しましょう。
寝顔を撮るときにはどうしても部屋の明るさが足りないとか、不自然な姿勢になりがちです。明度の足りない暗い写真や手振れを防ぐためにも、しっかりと安定した撮影環境を準備しましょう。
- いたずら、おいたを写す
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赤ちゃんのいたずらやおいたは日常茶飯事ですが、叱ったりやめさせる前に良い写真の構図にならないか考えてみましょう。
赤ちゃんは時には常識ある大人には思いもよらないようなことをやるので、それが思わぬシャッターチャンスを作り出していることもあります。
身の回りの品をぐちゃぐちゃにしたり、顔をごはんつぶだらけにしたり、ペットにいたずらして仕返しされて泣いたり……
親にとってかわいらしくも小憎らしくもある姿。そこには赤ちゃんらしい理想の構図と表情ができあがっていませんか?
- 指しゃぶりを写す
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指しゃぶりは赤ちゃんや低年齢の子供の典型的な癖で、写真の構図にもぴったりです。
穏やかでリラックスした表情、とぼけた雰囲気の写真を取りたいときには指しゃぶりの様子は使えます。さらに応用編として下記のようなアプローチもあります。
- 台詞やキャプションをつけてみよう
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たとえば「お腹すいた」「ママかまって」等々、指しゃぶり中の赤ちゃんの感情を代弁した台詞を付け加えると愉快な仕上がりになります。
とぼけた表情や笑顔ならばユーモラスな言葉を添えるも良し、すねた表情ならそれに合った言葉を添えるも良し、台詞をつけることでマンガの一コマのように引き立ちます。
- 手足の小ささを強調する
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赤ちゃんの手や足だけクローズアップするのも、赤ちゃんらしさを引き立てます。
言うまでもないことですが生まれて間もない赤ちゃんは、何もかもが小さいです。ミニチュアの人形のように可愛らしい全身で、手と足は特にその小ささが際立ちます。
パパやママの手の平にのせて大きさをくらべたり、親子の足を比較するように並べたり、可愛い靴下や靴をはかせてアップしたりすることで赤ちゃんの特徴を目立たせてみるのも面白いです。 - 授乳・ミルクを飲むシーンを写す
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授乳やミルクやりのシーンは工夫のいらない定番写真としておすすめの構図です。
ポーズとして引き立つだけでなく、授乳中には赤ちゃんもおとなしくなるプラス効果があります。
哺乳瓶で慈しみながらミルクを飲ませているシーンや、直接胸からおっぱいをあげてる場面は自然と絵になるものです。赤ちゃんの愛らしさだけでなく、穏やかな表情、お母さんの慈しみ、ほのぼのした雰囲気など、様々な好ましい感情がひとりでにかもしだされてきます。
余計な工夫をせずとも、それだけで完成した仕上がりになるのでポージングに頭を悩ます必要もありません。
構図の黄金パターンとして覚えておいて良いものです。
2-2. 小道具を使う
- ぬいぐるみと一緒に写す
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愛らしいぬいぐるみを赤ちゃんと一緒に写すと非常に映えます。
ぬいぐるみはそれだけで魅力がありユーモラスな感じを演出できるので、写真撮影の初心者の方にもおすすめです。
簡単に画像のアクセントとなるだけでなく、だっこさせたり抱きついたり、人に見立てて何かごっこ遊びをしたりなど、構図を考えるのも簡単です。たとえばこんなアプローチがあります。
- 特大ぬいぐるみを使う
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並外れて大きなぬいぐるみだとさらに面白い写真になります。
ぬいぐるみには大人よりも大きい2メートルを超えるものや、怪獣や動物をあしらった大型物もあります。赤ちゃんとの大きさを比べる形で撮影すると面白みが出てきます。
一度だけでなく「このぐらい大きくなったよ~」といった感じで、年々の育ち具合を比較するやり方もあります。 - コミュニケーション型ぬいぐるみを使う
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人間とコミュにーケーションをとるタイプのぬいぐるみも、赤ちゃんの反応が独特で面白くなるので良い構図になります。
一緒に歌ったり、赤ちゃんをなぐさめてくれたりなど、ほほえましい一コマが絵になります。
- 抱き枕式ぬいぐるみを使う
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抱き枕は自然に抱きつける形の長大な形が多いので、赤ちゃんのポーズも自然と余裕あるものになるのが魅力です。
例えば人気童話に出てくる「腹ペコあおむし」にそっくりのちょっとグロテスクながらかわいらしい抱き枕は、独特の魅力があってお子さんにも人気です。 - 着ぐるみ型のぬいぐるみを使う
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パジャマタイプの物にもありますが、アニメキャラや動物をかたどった着ぐるみ型のぬいぐるみを使用するとファンキーな写真を撮れます。
- 特大ぬいぐるみを使う
- 花と一緒に写す
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花を上手に使うと画面のカラーリングが豊かになり、味気ない撮影場所でもそれだけで一変させる力があります。
また洋服や髪飾りに花をあしらうだけで、お洒落でチャーミングな魅力を付け加えられます。
いまいち写真にパンチが欠けるかな、と思ったら部屋や服装に花を使えないか考えてみましょう。例えば下記のような組み合わせがあります。
- 花と小物を組み合わせる
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哺乳瓶やよだれかけ等の赤ちゃん用品にも花を付け加えてみることで、面白い写真の構図になります。
自作のアクセサリーを作るのが得意な方は、フラワーサッシュを作ってお腹を飾ったり、リストバンドなどを組み合わせて腕や足を飾ったりして撮ってみるのも良いでしょう。
男の子、女の子を問わず髪飾りに花をあしらってみれば、可愛いだけでなくユーモラスな雰囲気をかもし出せます。
- 花と小物を組み合わせる
- フルーツと一緒に写す
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最近ではフルーツをドレスや身体の一部に見立てる遊びがinstgramを中心に大人気です。
これは写真を撮影する上で遠近法による目の錯覚などを利用したものです。
例えばぶどうの房やスイカの三角の形をドレスに見立てて、写真に写る赤ちゃんの身体を覆って撮影することで、あたかも果物のドレスを着込んでるように錯覚させられるわけです。他にも小さいお尻に桃をかさねて錯覚させたり、髪の毛がまばらなベイビーの頭部にキウイを並べて二つのキウイがあるように見せたり、鼻の頭にリンゴやみかんをつけてピエロのようにしたり、バナナを帽子や腰蓑のようにする遊びもあります。
上手く撮れると本物みたいに見えるのが楽しいところです。
2-3. 衣装にこだわる
赤ちゃんに着せる衣装によっても写真の出来は大きく変ります。今はベビー用品のカテゴリーで沢山売っていますし、写真用なら手作りでそれらしくするだけでオリジナルの衣装になります。
衣装によって写真のモチーフが決まってくるところもあるので、いくつかポイントを紹介します。
- あえて大人びた衣装を選んでみる
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赤ちゃんに似つかわしくない衣装をあえて用意することで、コスプレ写真のように面白い効果が出せます。
スーツや制服などをこしらえて、びしっと決めてみましょう。もしくは舞台を作って宇宙飛行士、消防士や警官の姿にするのも面白いです。
着物や和服、蝶ネクタイにチョッキ、ドレスやタキシードやターバンやサリーやアオザイ等々の民族衣装で着飾ってみるのも独特の味わいが出ます。
やはり小さくて可愛らしい赤ちゃんが大人用のおめかしをしているところには得もいえぬ面白さがかもし出されるのでしょう。 - シチュエーションを連想させる衣装を選ぶ
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誰もが知ってるような行事、おとぎ話や伝説の一シーンを再現してみましょう。
クリスマスのサンタクロースとトナカイ、お月様で餅つき、大相撲、ひな祭りの人形に扮する、織姫と彦星、気球で探検、レース、ボクシング等々、赤ちゃんが着飾ってるだけでも面白いのにストーリー性も出てきて印象が強まります。 - 動物調や植物調など自然界の衣装を選ぶ
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ライオン、うさぎ、モンキーやゴリラになってみたり、あおむしやかぶと虫、かたつむりに紛してみたり、動物調の衣装は面白くもあり可愛くもあります。
また大きなさやえんどうの中に包まれてみたり、ひまわりの花になりきったり、お月様や植物になりきってみるのも構図の材料になります。
できればお子さんによく見せる絵本などに載ってるものなどの方が、本人も入り込みやすいし、絵本のイメージが前提にあるので外見を作りやすいです。
- フィクションのキャラクターの衣装を選ぶ
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ハリーポッター、アンパンマン、ディズニーやポケモン、ピーターパン、人魚姫、桃太郎、空想のキャラクターも写真に映えます。
お子さんの好きなキャラクターの衣装にすればお子さんも喜ぶことでしょう。
2-4. 撮影手法に凝ってみる
- 画面を四分割して一つの区枠にフォーカスして写す
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アマチュアの写真を一歩抜け出るテクニックがこの「四分割法」です。
アマチュアの写真はつい画面中央に赤ちゃんを入れた構図になりがちです。
コンテストでもその種の構図の写真が大量に送られてくるので、目立とうと思ったら大変な競争となります。そこで赤ちゃんを四つの区枠のどこかにずらして一味違う工夫をするわけです。
下の二つの枠のどちらかだと、イメージがより鮮明になり訴えかける力が増します。
逆に上の二つの枠のどちらかだとのびやかで奥行きのある印象を出せます。
背景と赤ちゃんによって訴えたいイメージをよく考え、どこの区枠がベストか、どこがもっとも赤ちゃんを引き立てるか想像をふくらませて画面を十字に四分割します。
実地に何枚か試し撮りするのも良いでしょう。試してみるとわかりますが、赤ちゃんを中央以外に持ってくるだけでイメージがかなり変わります。
単に四つに区分けして主体の場所をずらすだけなので何も面倒なことはありません。ちょっと工夫するだけで誰でもできる技です。何かもう一工夫ほしい、パンチを効かせたいと思ったら試す価値があります。
写真のテーマによってこの四分割の構図を活用すれば、物語の一コマのようなイメージも出せたり、写真に思わぬインプレッションを付け加えられたりするので覚えておきましょう。
※補足 二区枠でまとめる
他にも赤ちゃんを中央に置きたくなるのを我慢して、四分割した画面の上下左右の区枠のどこか二つを占めさせる方法もあります。
こちらも周りの風景や事物によっては赤ちゃんがよく映えて写真に思わぬ効果をもたらします。
- 逆光でドラマチックにする
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露出を調整すれば上手に撮れるということを前に述べましたが、あえて逆光に包んで撮影する手法もあります。
普通に歩いているだけ、立っているだけ、食事しているだけのシーンのはずが、逆光によってミステリアスで意味深な感じになったり、天使のように後光がさして見えたりすることもあります。
構図が平凡かなとおもったら、一つのテクニックとして試してみる価値があります。 - モノクロで写す
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同じ写真やありふれた構図に飽きてしまった場合モノクロにしてみましょう。特にシックで芸術写真風に撮りたい時に力を発揮します。
モノクロにしただけで趣向が変わって芸術写真のような雰囲気になるのに驚かれることでしょう。
マタニティフォトなどでもモノクロ調は人気のある分野で、上手に活用すれば赤ちゃんと一緒に末永く飾れるような名写真になるので、試す価値があります。※補足 モノクロなら肌荒れを隠せる!
またモノクロだと肌のマイナス面を目立たせずに済みます。
湿疹や日焼けが目立つときには細部まで鮮明に映すカラー画像が逆に欠点になるため、モノクロ調で仕上げてみてください。
肌荒れが目立たない写真が出来上がります。 - 遠近法で写す
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遠近法の手法をマスターすると写真の表現の幅が大きく広がります。
「遠近法」と言うと難しそうですが、フルーツを使った写真でちょっと触れたように、画像の平面的な部分を利用して面白画像などを作ることができます。上の写真のように赤ちゃんをコップで覆うことでカップの中に赤ちゃんがいるように錯覚させる写真が撮れたり、赤ちゃんを指でつまみあげているように錯覚させる写真が撮れたりするので色々と工夫してみましょう。
※補足 遠近法を利用するコツ
遠近法は目の錯覚を利用したものなので「ピント」が重要になります。
鮮明にピントが合ってしまうと手前と奥の区別がはっきりとついてしまい、遠近法を利用した写真としては完成度が落ちます。
そこであえてピントをぼんやりと合わせて境目をぼかすことを意識しましょう。
この点では性能の高いデジカメよりも、スマートフォーンのカメラを使った方が逆に完成度が高い写真になるとも言われます。
3. 【機材別おすすめ手法】スマホ・ミラーレス・一眼レフの撮影方法
ここではスマートフォン付属カメラ、ミラーレス、一眼レフカメラの特徴と望ましい撮影方法についてまとめました。
赤ちゃん写真では身近なスマートフォンカメラを使用されている方も多いでしょうが、カメラによって向き不向きや得意分野があります。
そうしたカメラごとの特徴を理解すればより素晴らしい赤ちゃん写真の撮影につなげられるので覚えておきましょう。
3-1. スマートフォン撮影のおすすめ手法
- インカメラを利用する
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インカメラをピンポイントで上手く利用すると赤ちゃんのナイスショットを写せます。
スマホ撮影というと大体外側カメラを利用するのが主流で、画質が劣りがちなインカメラが念頭にない方も多いですが、利点もあるので覚えておいてください。たとえばインカメラを利用すると赤ちゃんと二人で画面をみながらふさわしい表情やポーズをその場で作れます。授乳シーンなどもそこそこ撮りやすいです。
さらに画面に映った自分の姿に、赤ちゃんが喜んだり面白がったりする思わぬメリットもあります。 - デジタルズームはなるべく使用しない
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スマホのズーム機能は遠方になるほど画像が粗くなるのでできれば避けましょう。
アップしたい場合にはついついズームを使いそうになりますが、それで画像の完成度が落ちたら元も子もありません。自分から近づくか、赤ちゃんを寄らせる方が結果として良い画像になります。 - アプリを使って「奥行き」を演出する
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スマートフォンはカメラとして一眼レフなどに劣るところがありますが、アプリなどを使えばそれらを補うこともできます。
たとえば「ボケ」。
一眼レフの持ち味は、専門用語で「ボケ」と呼ばれる画像の鮮明さの違いによる奥行きを出せることです。スマートフォンでも可能な限り対象に近づいてアップにして、ピントを合わせて画面をタッチしてフォーカスすることである程度まで表現できますがやはり一眼レフに比べれば見劣りします。
しかし下記のアプリを使えば一眼レフに近いレベルの「ボケ」を表現できます。おすすめアプリAfterFocus
※ただし120円の有料アプリ。他にも近年スマホアプリの発達は著しく、お絵かきアプリで面白画像に仕上げられますしセピア色や白黒でアートや映画のようにも加工できます。個人でもできることの幅が広がっているのです。
無料で使えるものも多いので、こうしたアプリを上手に使えば、赤ちゃん写真をワンランクアップさせることができ、SNSなどでも存在感を出せます。 - HDR機能で明るさを調整する
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夕日や朝日を写真に取り込む時や、明るさが足りない時などはHDR機能を積極的に活用しましょう。
HDRというのはハイダイナミックレンジ合成の略で、簡単に言えば画面の明るさを調節して映りを綺麗にするものです。
撮影場所によっては画面が真っ白になったり、逆に黒くつぶれてしまったりすることがありますが、これは光の明暗の差が原因です。
HDR機能は写真を三枚撮影することで互いの露出の差=レンジを調整して最適な形に合成してくれます。
3-2. ミラーレス&一眼レフ撮影のおすすめ手法
スマホに比べて暗所や逆光など厳しい条件下で高性能を発揮するのがミラーレス&一眼レフ。オートフォーカス機能も高性能なので動き回る赤ちゃんを撮影するときにも安定した写真を撮ることができます。
最近のミラーレスカメラの発達は著しく、一眼レフと画質上の差異はほとんどなくなってきていると言っても過言ではありません。普通の一般家庭で撮る写真レベルならば取り立てて取り上げるほどの優劣は無く、ミラーレスは結果を見て何度も撮り直しができるので初心者には嬉しい機種です。
ここでは主にカメラ初心者に焦点をあてておすすめの手法を紹介します。
- 動き回る被写体にはミラーレス<一眼レフ
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一眼レフと違いミラーレスはモニターで確認しながら撮るので、多少タイムラグが出てしまいます。
激しく動き回る、もしくは運動・ダンスを行うような構図なら、補正したりファインダー付属の物を使う方が良いでしょう。 - フォーカス機能はミラーレス<一眼レフ
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ミラーレスは機種によってはオートフォーカス機能が一眼レフよりも遅めの物があるため、オートフォーカス機能を多用される方は、購入前に店員さんに詳しくアドバイスを求めましょう。
- 初心者は単焦点レンズを利用する
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単焦点レンズと言うのは簡単に言うと、焦点距離が固定されているレンズです。
ミラーレスや一眼レフの利点はレンズを動かして焦点を自由に設定できることですが、カメラの知識が無いと厄介なものでもあります。「調節できないなら不便なのでは?」と思われるかもしれませんが、実は初心者にとっては撮影上のメリットが大きいのです。▼単焦点レンズのメリット
- 赤ちゃん像をより鮮明に出来る、「ボケ」を作りやすい
- 手ブレをおさえてシャッターが切れる
- 自然に構図を考える癖が身に付く
4. データ保存だけじゃもったいない!赤ちゃん写真5つの活用方法
最近では赤ちゃんの記念写真を手軽に驚くような形で残すことができるサービスが多数あります。
ここではせっかく可愛く撮れた我が子の写真を活用する方法をご紹介します。
4-1. 飲食品のラベルやパッケージにしよう
- 人気のお菓子のパッケージに使ってみる
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なんと「お菓子」のパッケージにも赤ちゃん写真を活用できます。
誕生日や幼稚園の入学お祝いなどで特に利用されており、有名なところでは、ブラックサンダー、うまい棒、チロルチョコ、キットカット、じゃがりこ、ハイチュウなど、人気のあるメジャーお菓子がほとんど対応しています。
またお子さん向けお菓子のロングセラーのビスコやサクマドロップもオリジナルパッケージサービスに対応しています。引越しや何かの団体入会などでユーモアあるお土産としても使えます。
一般ではこうしたサービスはあまり知られていませんが、対応してくれる企業も多いです。お気に入りのお菓子があるならそうしたサービスが無いか問い合わせてみましょう。
- ジュース、ワイン、シャンペン、日本酒などのラベルにする
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我が子の写真をジュースやワインのラベルにするサービスも人気です。
アルコールだと末永く酒棚にしまっておけるので記念用に良いですね。
4-2. オリジナルの赤ちゃん絵本を作ろう
赤ちゃんの写真を使って自家製絵本をつくることもできます。
世界で一つだけのオリジナル絵本になるので、物語を書くことが好きな親御さんはぜひ検討してみてください。
4-3. インテリアにしよう
インテリアにするメジャーな方法としては「フォトフレーム」があります。最近では「手形」も一緒にフォトフレームに残すサービスなどが注目を浴びています。
またマスキングテープやコルク板をもちいて自作の「壁掛け」をつくって飾る親御さんもいます。
4-4. フォトコンテストに応募してみよう
せっかく撮った可愛い赤ちゃんの写真を活用するなら「フォトコンテスト応募」もおすすめです。
フォトコンテストは言ってみれば可愛い赤ちゃんのグランプリ選手権です。
さまざまな企業や芸能事務所が開催していて、写真を投稿するだけなので誰でも気軽に参加できます。
当事務所でも常時応募を受け付けていますが「なんとなく送ってみた写真が芸能事務所の目に引っかかり今では赤ちゃんモデル」というケースも少なくありません。
5. おわりに
以上、「赤ちゃんの写真を可愛く撮りたい」という親御さんに向けて、カメラ初心者でも簡単にマスターできる写真の撮り方をまとめてみました。
プロのキッズモデル事務所が実際に使う撮影テクニックのなかからすぐに使えるものだけを紹介させていただいたので、きっと役立てていただけると思います。
一生の記念となる写真を最高のテクニックで撮ってあげてください。